記事一覧

トップ

日本の甲冑から着想を得た「ザ・シチズン」限定モデルがモノトーンに宿す風格

日本の甲冑から着想を得た「ザ・シチズン」限定モデルがモノトーンに宿す風格

今春の発表以来長らく正式アナウンスが待たれていた「ザ・シチズン メカニカルモデル Caliber 0200 限定モデル」(96万8000円、消費税込)が、いよいよこの12月8日より発売の運びとなった。日本古来の防具である甲冑から着想を得た、風格漂うデザインが魅力です。

日本とスイスの技術の粋を集めたメカニカルムーブメント“Cal.0200”搭載の特別モデル
 「ザ・シチズン メカニカルモデル Caliber 0200 限定モデル」は、シチズンが世界に誇るフラッグシップブランドの最新モデルとして今年3月にリリースされたもの。当初2022年秋冬ごろの発売としてアナウンスされていた限定モデルが、このたびいよいよ発売の運びとなった。
 搭載するのは自社製ムーブメント“Cal.0200”、これはシチズンの機械式ムーブメントとしては実に11年ぶりとなる新開発キャリバーとして、昨年大いに話題を集めたものだ。
 最大の特徴はクロノメーター規格を超える優れた時間精度と見た目の美しさの両立にあるが、ここにはシチズンの設計思想と部品加工技術、さらに2012年に傘下においたスイス ラ・ジュー・ペレ社のハイレベルな装飾技術が凝縮されている。

 たとえば高い時間精度とその持続性を実現するために、てんぷには、製造にあたって高度な部品加工精度が求められる“フリースプラング方式”を採用。また脱進機には、光発電エコ・ドライブ ムーブメントの部品製造で培った加工技術“LIGA⼯法”が用いられるなど、シチズンが長年にわたり培った製造加工技術が生かされている。
 一方、多彩な仕上げを巧みに使い分けた立体感、てんぷのリズミカルな動きをより美しく見せる工夫、ネジの上面にまで施した鏡面仕上げなど、細部にまで行き届いた仕上がりは見るほどに心を奪われるが、これらはラ・ジュー・ペレ社との協業があってこそ実現したもの。
 日本とスイスそれぞれの技術の粋が結びついたことで、類まれなる性能と美しさを備えたムーブメントが完成したというわけだ。

モノトーンで構成された質感のコントラストが、甲冑の持つ強さと美しさを見事に表現
 さて、そんなブランド最高峰のキャリバーを懐に抱いた今回の限定モデル。このモデルでは、古来より戦いの場における防具として、また時には自身の内面を表現する装身具として、多彩な技法を結集して作られてきた日本の甲冑からインスピレーションを得たという、重厚で品格漂うデザインを採用している。
 真っ先に目を惹くのはやはり、立体的な加工が施されたブラックダイヤルだろう。ランダムに穿たれた凹凸は、日本古来の金属加工技法である槌目(つちめ)模様をイメージした電鋳加工によるもの。光の入る角度によって生まれる自然なグラデーションが、黒一色の静けさの中に力強さを感じさせるデザインになっている。


 また、圧倒的な風格を醸し出しているのが重厚なブラックレザーのストラップ。これは日本の伝統技法であるなめしの技術と漆塗りの技術を融合させた“姫路⿊桟⾰(ひめじくろざんがわ)”と呼ばれる素材で、なめした黒毛和牛の原革に手作業で漆を幾重にも塗り重ねるという、じつに手の込んだ工程で作られるもの。
 シボの目ひとつひとつに浸透した漆が深いツヤと立体感を生みだし、まるで小さなダイヤの粒を無数に散りばめたような輝きを放つ。
 面を生かしたシャープでソリッドなケースデザインはレギュラーモデルに通じるものだが、限定モデルではベゼル部分にブラックジルコニアセラミックを採用。あえて粗めに仕上げたヘアライン加工が、野性的な美しさを演出する。
 力強さをたたえたダイヤル、量感あるストラップ、そして荒々しさとシャープさを備えたケース。それぞれモノトーンで構成された質感のコントラストが、甲冑の持つ強さと美しさを見事に捉えた、品格漂う一本だ。
●製品仕様
■ザ・シチズンコピー時計n品 メカニカルモデル Caliber 0200 限定モデル
品番:NC0206-18E
価格(消費税込):96万8000円
ケース径:40.0mm
ケース厚:10.9mm
ケース:ステンレス(ベゼル:ジルコニアセラミック)
バンド:⽜⾰+漆(姫路⿊桟⾰)
ガラス:サファイアガラス(クラリティ・コーティング)
ムーブメント:自動巻き+手巻き式 メカニカルキャリバー Cal. 0200
接続時間:最大巻上時約60時間
防水性能:5気圧防水
販売数:世界限定90本
発売:2022年12⽉8⽇(「シチズン フラッグシップストア」「シチズン プレミアムドーズ」のみ販売)

コッポラ監督のアイデアから生まれたF.P.ジュルヌ「FFC(フランシス・フォード・コッポラ)ブルー」

コッポラ監督のアイデアから生まれたF.P.ジュルヌ「FFC(フランシス・フォード・コッポラ)ブルー」
  2021年、オンリーウォッチの為に一点製作されたプロトタイプは、約5億6000万円という高額で落札された。そして2023年、2作目となるモデルはプラチナケースで制作される。時刻を表現する“手”は部品を軽量化する必要があったため、チタニウムを彫って製作されている。

  


  「FFC ブルー」の誕生は、まるでおとぎ話のようで、知って損はない逸話である。2009年初め、フランシス・フォード・コッポラ氏の夫人エレノア・コッポラ氏は、シックなクロノメーター・レゾナンスを著名な映画監督である夫にプレゼントした。この贈り物を大変喜んだコッポラ氏は、すぐにその創作者であるフランソワ-ポール・ジュルヌをナパバレーの自身のブドウ畑« Inglenook »にある自宅に招いたのだった。2012年、彼らは経過する時間の様々な表現方法について一緒に語り合った。

  そして、コッポラ氏は、先人たちが指で数えていたように時間を表示する方法は、今まで時計技師によって考えられたことがあるかとジュルヌに尋ねた。時刻を示す 1 から 12の数字を5本の指で表示するにはどうすればよいか?このアイデアに刺激を受け、2014年フランソワ-ポール・ジュルヌは、これに挑戦し、その方法で時間を表示する動く手を発明したいと思うに至った。創作意欲を掻き立てられた彼は、同年「FFC ブルー」のプロトタイプを製作しはじめ、2021年のオンリーウォッチに出品されたこの時計は高額で落札された。

  


  香箱から供給されるエネルギーのみを使用し5日間のパワーリザーブを保証するために、塔に設置され長くて重い針を動かす振り子時計のように、基本輪列と表示輪列の間にルモントワール機構が設置された。毎時40分間、開いたハチの巣箱のような香箱の中に納まる板状ばね、作動装置、偏心ピースを中央持つ歯車の片側にアンクルの一種を備えたルモントワール機構は、ムーブメントにより巻上げられる。

  


  フランソワ-ポール・ジュルヌが、毎時1回作動する脱進機の一種と語るこの機構は、正時に解放され、主要な香箱から供給され蓄積されていたエネルギーが、それと接して作動するフォークの形の部品により、一連の10のカムを動かし手の指の動きを操作する。これらのカムは、手の左側の固定カーソルが 12時位置に配された大型エクストラフラットボールベアリング上に設置された回転分リングとの間に配され、鑑賞することができる。これらは、12時間で1回転し、それぞれが、ばねやレバーを作動させ4本の指の上げ下げと親指の並進運動を操作する。固有の歯型を持つカムの形状により、スティール製のスリングに配されシャトルのようにほとんど摩擦なく指は移動する。

  この巧妙なシステムにより、1本の指、または 5時から 6時、9時から 10時の4本の指を作動させるために必要なエネルギーは、常に均一でこれらの作動を安全に行い計時精度に影響が及ばないように決められている。

  このような複雑な機構を搭載するにもかかわらず、時計は従来の自動巻きムーブメント搭載モデルと同じ厚さで製作されている。この快挙を達成するために、フランソワ-ポール・ジュルヌは、文字盤を使用せず、伝統的な時分針の代わりに、すでにアストロノミック・スヴランのアニュアルカレンダーで行った大型ボールベアリング上に設置した回転リングを採用した。この修正で数ミリのスペースを得て、熟練彫金師が彫像した連結式の手を配置することができたのだ。

  Contact info: F.P.ジュルヌ東京ブティック Tel.03-5468-0931

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ